土俵について【土俵の名称や作り方が面白い】

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ことり
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お相撲見たら土俵が気になっちゃって、詳しく知りたいな

てんしゃ
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じゃあ今回は、お相撲さんの土俵について説明していくね

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土俵とは

土俵は土と俵の2文字で土俵になります。文字通りの意味だと思ってました。
しかし実は、土俵に使われている俵には土が入っています。


私は、土俵上の俵は全部俵だけで出来ているのかと思ってました。土俵について知らない事が多そうなので、今回調べてみる事にしました。

土俵の名称

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勝負俵

土俵上の円は直径4.55m(15尺)で勝負俵と言い、16俵で作られています。

徳俵

土俵の円より俵ひとつ分だけ外側にある俵を、徳俵と言います。東西南北4つあります。

相撲が屋外で行われていた時代に、土俵に雨水がたまると俵を取り外し掃き出していた名残です。

俵ひとつ分外側にあるので、その分力士が得をするから徳俵と呼ばれています。

角俵

角俵は円の外側にある正方形の部分で、一辺が7俵で4方向あるので28俵使われています。

上げ俵

上げ俵は角俵の四隅にあり、各角に1俵ずつなので4俵使われています。

踏み俵

踏み俵は、土俵に上がるための踏み段で、正面に1俵(1ヶ所)、向正面、東西に3俵(3ヶ所)ずつなので10俵使われています。

水桶俵

水桶を置く所にも俵が使われ、水桶俵と言い2俵使われています。東西にあるので計4俵です。

土俵には全部合計して、66本俵が使用されています。
それぞれサイズが違うので間違えないようにしなければなりません。

東西の角に塩が置かれています。力士は、土俵にある邪気を払って清めるために撒いています。

力士によって、豪快に撒いたり、ほんの少しだけ撒いたりと様々です。1日当たり45㎏ほど使用されています。

蛇の目

勝負俵の外側に砂が撒かれています。勝負俵から、力士の足が出たかの判断をしやすい為に撒いてあります。これを蛇の目と呼びます。

土俵の寸法

土俵の大きさは、日本相撲協会が定める土俵規定に基づいて作られています。

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寸法

土俵のサイズは、縦横ともに6.7mの正方形で土俵の円の直径は4.55mです。
土俵の高さは、34~60㎝とされています。

土俵中央部分は、仕切線があり幅6㎝長さ90㎝、2本の間隔は70㎝です。

蛇の目の幅は25㎝です。

どうやって作る

  • 土俵作り
  • 円を描く
  • 俵を作る
  • 俵を入れる
  • 仕切り線を描く

土俵作り

土俵は場所ごとに、その都度新しものを作っています。その土俵を作っているのは呼出しです。作業日数は3日で、呼出し全員で全て手作業で作られます。

場所が終われば土俵は取り壊します。

土の量は40トンで、埼玉県川越市の荒木田土を毎回採取し、6場所全てに使用しています。地方場所で地域の土を使うと、硬さや性質が変わってしまうとの懸念から、全場所で土を統一する事になりました。

両国国技館の土俵は、全て交換せずに表面の10センチ程度を削り、その分新しい土を盛り新たに土俵を作っています。

円を描く

円は五寸釘と縄をコンパスのように使います。直径4.55mなので縄の長さは2.275mになります。

俵を作る

俵は各俵ごとに土を入れ縄で縛ります。ただし、勝負俵と徳俵には砂利が入っています。土俵際で力士が踏ん張れるように、強度を上げています。

俵を入れる

円の外側に俵を入れる穴を掘ります。同じ高さになるように、寸法板で確認しながら埋めていきます。

俵を固める時と埋める時に、ビール瓶が使われています。形を整えたり、埋めていくのにビール瓶が丁度良く、道具として使われています。

仕切り線を描く

土俵中央に仕切り線が引かれており、これも呼出しが描いています。エナメルペイントで描かれており、2,3日に一度描き直しいています。

つり屋根

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屋形と呼ばれるつり屋根です。重さは約6トンで、天井からワイヤーで吊るしています。伊勢神宮にならった神明造りです。

昔の土俵には屋根の四隅に柱がありましたが、テレビ中継の始まりとともに、観戦の邪魔だという事で取り除かれました。その柱の色が、青、白、赤、黒でしたが、現在は色はそのままで房に変わりました。

房の色

東は青い房(青房)で青龍
西は白い房(白房)で白虎
南は赤い房(赤房)で朱雀
北は黒い房(黒房)で玄武

房の色は四方角を司る四神に由来します。

房は絹糸を寄り合わせて作られており、長さ2.3m、太さ70㎝、重さ25㎏です。

土俵祭り

本場所の初日前日午前10時から30分間、土俵祭りが行われます。

入場無料で先着順で入場できます。ただし現在力士の参加はありません。

土俵祭りとは、祝詞を奏上し、供え物を捧げて場所中の安全を祈願します。土俵の中央に穴を開け、塩、昆布、スルメ、勝栗、洗米、かやの実などの縁起物が入れられます。

儀式は立行司が祭主を務め、脇行司が2名で、3名とも神官装束姿で行います。

参列者は相撲協会関係者で、厳粛な儀式となります。

最後に呼出しが、触れ太鼓を鳴らしながら土俵を3周回ります。

まとめ

土俵が一から手作りで作られており、土だけで15日間の取組全てに持ちこたえるだけの強度であるという事に驚きです。

長い相撲の歴史の中で、変わらずに受け継がれた技術です。

これからは、取組以外にも土俵や屋根を注目して観戦すると面白いと思います。

てんしゃ
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ここまで読んで頂き、ありがとうございました

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