今回は、マイナンバーカードを使った、引越しの転出手続きの方法を説明します。
通常の転出手続は、役所に出向いて窓口で手続しなければなりません。引越しが年度末、年度初めだった場合、役所は激混みで長ければ3時間は待たされます。
引越しでただでさえ忙しい時に、役所で何時間も待つなんて時間のムダです。
でもマイナンバーカードがあれば、この転出手続きを24時間365日いつでもできるんです。
マイナポータルで行うの転出届と転入届の日数は、各役所で異なる場合がありますので、事前にホームページを確認してください。
「転出届は予定日の30日前~転入届は新しい住所に住み始めた日から10日以内」に設定しているところも多いです。
引越し屋
新しい住所地に引越したら、次は転入届を出さなければなりません。
転入届については、マイナポータルでは手続できませんので、新しい住所地の役所で、窓口手続きとなりますのでご注意ください。
では早速、マイナポータルアプリを使って、オンラインで手続きしますので準備しましょう。
準備するもの
まずはマイナポータルでのオンライン手続きに必要なものを揃えます。
マイナポータルでの手続きは、引越しする本人のみが手続き可能です。
ただし、同一世帯(同じ世帯の人)であれば代表者が手続きできます。例えば、家族で引越しする場合、マイナンバーカードを持った夫が妻や子どもなどの、同一世帯員の転出届をまとめて提出できます。
マイナンバーカード
まずはマイナンバーカードを用意してください。
マイナンバーカードの暗証番号が必要
マイナンバーカード受け取りの時に設定した、暗証番号が必要になります。暗証番号の控えの用紙があれば用意しておいてください。
必要な暗証番号は、「利用者証明用電子証明書の暗証番号、数字4桁」「券面事項入力補助用の暗証番号、数字4桁」「署名用電子証明書の暗証番号、英大文字と数字6~16桁」です。
暗証番号が分からなければ、再設定が必要になります。住所のある役所に行って、マイナンバーカードの暗証番号を再設定してください。
利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)が分かる場合は、スマートフォンやコンビニで再設定が出来ます。
再設定については、マイナポータルの「マイナンバーカードのパスワードを変更する」こちらをクリックしてください。
電子証明書が使える状態か確認する
大事なのが、電子証明書が失効していないかです。
マイナンバーカードの有効期限は、発行から10回目の誕生日ですが、電子証明書の有効期限は、発行から5回目の誕生日です。
国から更新の案内が届いているのをうっかり見逃して、更新手続きをしていないと、電子証明書は失効しています。(電子証明書の有効期限が切れてる場合、電子証明書が使えない状態です)
電子証明書の有効期限が切れている場合は、オンラインで引越しの手続が出来ませんのでご注意ください。
電子証明書の有効期限は、「マイナンバーカード有効期限-(マイナス)5年」で考えると簡単です。
例えば、マイナンバーカード有効期限が「2030年1月1日」だと電子証明書の有効期限は「2025年1月1日」になります。
もし、更新手続きが出来ていない場合は、住所のある役所に行って更新手続きをしてください。
マイナポータルで申請できないパターン
以下に該当する場合は、マイナポータルで申請できません。窓口での手続となります。
マイナンバーカードに対応したスマートフォン
家族の誰のスマートフォンでも申請できます。
マイナンバーカードとスマートフォンの持ち主が、同じ人でなくても申請できます。(一例として、父のスマホがマイナンバーカードに対応してないので、息子のスマホで父のマイナンバーカードを使って家族全員の申請をした)
連絡先(電話番号)
日中に連絡のとれる電話番号が必要です。
新しい住所
新しい住所が必要です。
引越し先が決まってから申請してください。
転出手続きの流れ
マイナポータルにアクセス後、右上メニューの中「手続の検索」や、注目の情報欄にある「引越しの手続」を選択し、指示に従って手続きしましょう。
ログイン画面で利用者証明用電子証明書のパスワード、数字4桁を入力し、マイナンバーカードを読み取ってください。
- step1
引越しトップ画面が表示されます。
対象の手続・手続できる人・手続に必要なもの・手続の流れを確認します。
「申請をはじめる」を押します。 - step2
署名用電子証明書の確認画面が表示されます。
「マイナンバーカード用署名用電子証明書」を押します。
有効期限とパスワードを確認してください画面が出てきます。
内容を読んで「次へ」を押します。 - step3-1
引越し手続の手順画面が表示されます。
引越す日・住所の情報を入力するため、「入力する」ボタンを押します。 - step3-2
画面の案内に従って引越す日を入力し、「次へ」ボタンを押します。
この画面の案内には、注意事項がいくつか表示されているので必ず確認してください。 - step3-3
氏名・住所等の読取画面が表示されます。
氏名・住所等の券面情報を取得するため、「読み取る」ボタンを押します。
券面事項入力補助用のパスワード、数字4桁を入力し、マイナンバーカードを読み取ってください。 - step3-4
読み取った氏名・住所等の券面情報が表示されますので、最新の情報か確認した上で、「次へ」ボタンを押します。
- step3-5
画面の案内に従い、電話番号を入力し、「次へ」ボタンを押します。
- step3-6
メールアドレスの登録画面が表示されるので「メールアドレスを登録する」を押します。
※申請状況など、通知が届くのでメールアドレスは登録しましょう。 - step3-7
新しい住所の入力画面が表示されますので、引越し先の住所を入力し、「次へ」ボタンを押します。
- step3-8
引越し先自治体の確認画面が表示されます。
これまでの住所の自治体と引越し先の住所の自治体を確認し、「次の手順へ進む」ボタンを押します。※途中入力の場合「保存して中断」しておくと再入力できます。
- step4-1
引越し手続の手順画面が表示されます。
引越す人の情報を入力するため、「入力する」ボタンを押します。 - step4-2
引越す人画面が表示されます。
記載事項の内容を確認して、「次へ」ボタンを押してください。 - step4-3
引越す人の選択画面が表示されます。
画面の案内に従って、該当するボタンを押します。 - step4-4
新しい住所に引越す人数の入力画面が表示されます。
現在の住民票に記載されている人数と引越す人数を選択して、「次へ」ボタンを押します。 - step4-5
新しい住所に引越す人の氏名等の入力画面が表示されます。
引越す人の氏名・氏名カタカナ・生年月日を入力し、「次へ」ボタンを押します。 - step4-6
新しい住所の世帯主・続柄の入力画面が表示されます。
新しい住所の世帯主と新たな世帯主から見た続柄を入力し、「次へ」ボタンを押します。 - step4-7
これまでの住所に残る人の氏名等の入力画面が表示されます。
これまでの住所に残る人の氏名を入力して、「次へ」ボタンを押します。 - step4-8
これまでの住所の世帯主・続柄の入力画面が表示されます。
これまでの住所の新しい世帯主と、新たな世帯主から見た続柄を入力し、「次の手順へ進む」ボタンを押します。※引越す人の選択内容によって表示されない画面があります。
- step5-1
引越し手続の手順画面が表示されます。
関連手続・来庁予定の情報を入力するため、「入力する」ボタンを押します。 - step5-2
関連手続の選択画面が表示されます。
引越しに伴って必要となる手続を選択し、「次へ」ボタンを押します。 - step5-3
来庁予定の入力画面が表示されます。
新しい住所の役所(引越し先の役所)に来庁して行う手続を確認し、来庁予定場所と来庁予定日を選択。「次の手順へ進む」ボタンを押します。転出届の処理には一定の時間を要し、また、役所の開庁時間に処理が行われますので、申請日から余裕を持った来庁予定日(引越し先の役所に行く日)を選択してください。
マイナポータル上で転出届の処理が完了しましたら、登録メールアドレスへ通知が届きます。必ず申請状況を確認してください。
- step6-1
引越し手続の手順画面が表示されます。
入力確認・申請の情報を入力するため、「申請する」ボタンを押します。 - step6-2
引越す日・住所の確認画面が表示されます。
正しい内容で入力されていることを確認し、「次へ」ボタンを押します。 - step6-3
引越す人の確認画面が表示されます。
正しい内容で入力されていることを確認し、「次へ」ボタンを押します。 - step6-4
関連手続・来庁予定の確認画面が表示されます。
正しい内容で入力されていることを確認し、「次へ」ボタンを押します。 - step6-5
同意及び申請画面が表示されます。
個人情報の取り扱いに関する確認事項を確認の上、□確認事項に同意するにチェックを入れ、「申請する」ボタンを押してください。 - step6-6
署名付与画面が表示されます。
「読み取る」ボタンを押して、署名用電子証明書のパスワード、英大文字と数字6~16桁を付与して申請情報を送信します。 - step6-7
申請完了画面が表示されます。
「次の手順へ進む」ボタンを押して、来庁準備をします。
- step7-1
引越し手続の手順画面が表示されます。
来庁準備をするため、「確認する」ボタンを押します。 - step7-2
これまでの住所の自治体での手続案内画面が表示されます。
必要な手続を確認して、「次へ」ボタンを押します。 - step7-3
新しい住所の自治体での手続案内画面が表示されます。
必要な手続を確認し、「次の手順へ進む」ボタンを押します。 - step7-4
全ての申請が完了しました。
来庁場所や必要な手続・持ち物を確認し、来庁準備をしてください。
デジタル庁/マイナポータルから引越し手続きをする方法より
マイナンバーカードでの転出手続きは、これで終了です。とっても簡単でしたね。
待ち時間もいらず、混雑も回避できとてもスムーズに終わりました。
ただ、転出手続きがオンラインでは不安であるとか、役所の人に相談したい事がある場合は、従来通り窓口での転出手続きがいいと思います。自分に合った方法で、手続きしてください。
転入手続きは?
転入届は、新しい住所地の役所での手続きとなります。マイナポータルでは手続できませんので、役所の窓口で手続きをしてください。
来庁予定日に転入届を出しに行く前に、必ずマイナポータルで持ち物や手続き内容を確認してください。転入の手続きには時間がかかります。そんな時に忘れ物があれば、また役所に行かなければなりません。
面倒な手続きは1回で終わらせましょう。
マイナンバーカードで引越しするメリット
- 引越し前の役所の窓口に、原則行かなくてよい
- 窓口開庁時間を気にせず、祝日や夜間でも、いつでも手続きできる
- 引越し後の役所の窓口で、必要な手続きや持ち物を確認できる
転出転入手続きは、とにかく時間がかかりとても面倒です。
家族の人数が多ければ、その分時間もかかります。
この手間と時間を少しでも減らしたいので、マイナンバーカードで転出手続きする事をおすすめします。小さなお子様連れの方や役所が遠い方は、役所での手続は本当に大変だと思います。
マイナンバーカードで転出手続きしてできた、この空いた何時間を、引っ越し準備に回しましょう。