今回は、スマホとマイナンバーカードを使って確定申告する方法を説明します。
マイナポータルとe-Taxを連携した後の手続きになるので、連携がまだの方は先に連携してください。
連携方法が知りたい方は「マイナポータルとe-Taxの連携方法」↓こちらの記事を確認してください。
【マイナンバーカード】で確定申告するには事前準備が必要|マイナポータルとe-Taxを連携する方法
今回は、マイナンバーカードを使って、確定申告する前の、事前準備の方法を説明します。 出来るだけ分かりやすく画像も入れながら、説明していきたいと思います。 始めに用意しておくもの 始めに用意しておくもの ❶マイナンバーカード❷マイナンバーカー...
確定申告に必要なものを準備します
準備するもの
確定申告に必要なもの
- スマートフォン
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードの暗証番号(パスワード)
- 銀行口座がわかるもの
- 所得額がわかるもの(源泉徴収票など)
- 領収書等
- 各種控除証明書
よくある控除証明書(下記以外に必要な控除証明書があれば準備してください)
今回の確定申告は、スマートフォンを使って行うパターンです。マイナポータルアプリとe-Taxを連携させて、確定申告します。一度連携しておくと、翌年以降事前準備の必要ありませんし、本人情報等の入力を省略する事ができます。
マイナンバーカードの暗証番号
マイナンバーカード受け取りの時に設定した、暗証番号が必要になります。暗証番号の控えの用紙があれば用意しておいてください。
必要な暗証番号は、「利用者証明用電子証明書の暗証番号、数字4桁」「券面事項入力補助用の暗証番号、数字4桁」「署名用電子証明書の暗証番号、英大文字と数字6~16桁」です。
暗証番号が分からなければ、再設定が必要になります。住所のある役所に行って、マイナンバーカードの暗証番号を再設定してください。
利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)が分かる場合は、スマートフォンやコンビニで再設定が出来ます。
再設定については、マイナポータルの「マイナンバーカードのパスワードを変更する」こちらをクリックしてください。
電子証明書が使える状態か確認する
大事なのが、電子証明書が失効していないかです。
マイナンバーカードの有効期限は、発行から10回目の誕生日ですが、電子証明書の有効期限は、発行から5回目の誕生日です。
国から更新の案内が届いているのをうっかり見逃して、更新手続きをしていないと、電子証明書は失効しています。(電子証明書の有効期限が切れてる場合、電子証明書が使えない状態です)
電子証明書の有効期限が切れている場合は、e-Taxで電子申請が出来ませんのでご注意ください。
電子証明書の有効期限は、「マイナンバーカード有効期限-(マイナス)5年」で考えると簡単です。
例えば、マイナンバーカード有効期限が「2030年1月1日」だと電子証明書の有効期限は「2025年1月1日」になります。
もし、更新手続きが出来ていない場合は、住所のある役所に行って更新手続きをしてください。
申告する
申告書の作成
国税庁の確定申告等作成コーナーから作成します。
step1
- 初めての方は「作成開始」 を押してください。
過去に申告したことがある人は 「保存データ利用」を押すと、 本人情報の入力が省略できます。
- 「次へ」を押してください。
- 今回は「所得税」の申告を例に作成します。
「所得税」 「令和5年分」 「e-Tax(マイナンバーカード方式)」 を選択してください。
step2
- マイナポータルと連携するので「連携する」を押してください。
- 申告する収入等を選択し「確定」を押してください。
質問が表示されるので回答し「次へ」を押してください。
- マイナポータルと連携するので「ログイン」を押してください。
パスワードの入力画面が表示されたら、利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)を入力し、マイナンバーカードを読み取ってください。
- 登録情報画面が表示されたら、内容を確認し「次へ」を押してください。
step3
- マイナポータル連携画面が表示されたら「連携する」を選択し「次へ」を押してください。
- マイナポータルの利用規約を確認後「□上記に同意する」にチェックし「次へ」を押してください。確認事項が表示されるので「次へ」を押してください。
- 控除証明書等の取得画面が表示されたら「□上記(留意事項)を確認した」にチェックして「次へ」を押してください。
※取得する必要のない証明書がある場合は、チェックを外してください。
step4
- マイナポータル連携により取得した情報一覧が表示されます。金額等を確認し「次へ」を押してください。
※家族分を取得する場合「取得する」を押して、設定してください。
- ①の金額等に誤りがあれば「確認」を押し②画面の「×」を押し「削除を反映する」を押してください。
- 証明書等のxmlデータがある方は「ファイルを選択する(+)」を押して読み込んでください。読み込み完了したら「次へ」を押してください。
xmlデータを利用する場合は、全てのデータを③画面で読み込みます。この後の画面では読み込むことができませんので、ご注意ください。
step5
- マイナンバーカードによる本人確認を行います。「この端末で読み取り」を選択し、署名用電子証明書の暗証番号(英大文字と数字6~16桁)を入力し、マイナンバーカードを読み取ってください。
- 続いて、利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)の入力画面が表示された場合は、入力してマイナンバーカードを読み取ってください。
step6
- 事前準備が完了すると、収入金額・所得金額の入力画面が表示されます。入力したい各所得を押すと、入力画面が表示されるので入力して「次へ」を押してください。
- 給与所得が1か所で、年末調整がされ、適用を受ける控除が寄附金控除(ふるさと納税)や医療費控除のみなどの場合、入力項目が簡素化された画面が表示されます。「次へ」を押してください。
※事前準備の「申告内容に関する質問」の選択により、表示される画面が替わります。
マイナポータル連携で情報を取得した場合には、自動で金額等が反映されます。内容を確認する場合や追加入力等を行う場合には、収入金額の項目を押し、内容の確認等を行ってください。
step8
- 還付される場合
還付される金額が表示されますので、受け取り方法を選択してください。
公金受取口座登録済みの方は、金融機関の情報入力を省略できます。
- 納付する場合
納付する金額が表示されますので、納付方法を選択してください。各納付方法は国税庁HP納税に関する総合案内を確認してください。
step9
- 本人情報の入力画面が表示されます。氏名・住所を案内に沿って入力して「次へ」を押してください。
※入力した郵便番号から、住所、提出先税務署が自動で表示されます。
- マイナンバーの入力画面が表示されます。本人、扶養親族等のマイナンバーの入力欄に、マイナンバーの入力をして「次へ」を押してください。
申告書の送信
step1
- 送信前の申告内容確認画面が表示されます。「帳票表示・印刷」を押してください。送信前の確認用申告書が表示されるので確認し「次へ」を押してください。
入力に誤りがあれば「申告内容の確認・訂正をする場合」を押して修正してください。
- 送信準備画面が表示されます。特記事項がなければ「次へ」を押してください。
step2
- データの送信画面が表示されるので「送信する」を押してください。
※送信画面の前に、マイナンバーカードの読み取りを求められることがあるので、案内に従って操作してください。
- 確認画面が表示されるので「送信を実行する」を押してください。
- 送信が完了すると、送信完了と表示されるので「閉じる」を押してください。
- 送信結果の確認画面が表示されるので、内容を確認し「次へ」を押してください。
step3
- 送信票兼送付書等印刷画面が表示されます。「帳票表示・印刷」を押して申告書の控えを印刷・保存してください。その後「次へ」を押してください。
※印刷の具体的説明はe-Taxで送信したデータを印刷するにはを確認下さい。
- iPhoneの保存方法
PDFが表示されるので「シェア」ボタンを押してください。
- 「ブック」や「ファイル」などの任意の保存先を選択してください。
- ファイルを選択した場合は、保存先を選択し「保存」を押してください。
Androidの保存方法
「帳票表示・印刷」を押すと、PDFファイルが表示されるのと同時に、自動的にPDFファイルが端末内の「ダウンロード」フォルダに保存されます。PDFファイルが表示されたら「戻る」ボタンを押して元の画面に戻ります。
step4
- 申告書を送信した後の作業について画面が表示されます。
作成した確定申告書のデータ(.data)を保存する事ができます。「入力データの保存」を押してください。
- 入力データの保存画面が表示されます。「入力データをダウンロードする」を押してください。
これまでに入力した内容を作成コーナー専用のデータ(.data)として保存します。保存したデータは、申告書の作成を再開する場合や、翌年以降、申告書を作成する場合に利用できます。
step3で保存したのは申告書の控えです。このstep4で保存するのは、作成したデータになります。必ず保存しましょう。
step5
- ダウンロードを押すと「iCloud Drive」又は「iPhone内」のダウンロードフォルダに保存されます。
- 画面のURL欄に表示されている(↓)を押すと、保存先を確認することができます。
- 「ダウンロード」を押してください。
- ダウンロードしたファイルが表示され、「虫眼鏡のアイコン」を押すと、ダウンロード先のフォルダが表示されます。
Androidの場合
「入力データをダウンロードする」を押すと、自動的に端末内の「ダウンロード」フォルダに保存されます。
国税庁/スマホ申告に関するマニュアル/【詳細版】ご利用ガイド(スマホ版)より引用
以上で、確定申告書の作成・送信は終了です。お疲れ様でした。
毎年申告してる方は簡単な作業ですが、初めての方はちょっと疲れる作業ですね。
マイナンバーカードで確定申告するメリット
令和4年分の確定申告した人のうち、3人に2人がe-Taxで確定申告しています。
5つのメリット
- 税務署への持参不要
- 印刷、郵送代が不要
- 添付書類の提出が不要
- 確定申告期間24時間利用可能
- 早期に還付(書面提出の場合は1ヶ月~1か月半で還付)
令和5年のマイナポイント政策をきっかけに、マイナンバーカードを作られた方が多いと思います。作ったはいいけど、何に使えるのかと疑問になりますよね。
マイナンバーカードを作って初めての確定申告を迎える方は、是非マイナンバーカードを使って確定申告してみましょう。今まで確定申告会場で作成していた方や、パソコンで申請書を作成し税務署に郵送していた方、これからはスマートフォンとマイナンバーカードで確定申告できてしまいます。
最初は少し面倒くさい作業がありますが(マイナンバーカードを何回も読み込んだりします)一度設定してしまえば、翌年以降は本人情報の入力を省略する事ができますし、前年度のデータを使って今年度の申告書を作成できます。
是非この記事を参考に、マイナンバーカードを使って確定申告してください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。